家族設計
2017
明徳芸術中心
Mingde Art Center
台中,台湾

まずは言葉探しから始めました。日本語と中国語で意味がまったく同じになるような単語、または熟語を。そしてイヤラシイ意味をスパイスのように纏っているとより最高でした。いくつかのテストと翻訳を繰り返し、私は古い日本でのコンドームの販売文句で有名な「明るい家族計画」という言葉を発見しました。これは90年代まで自動販売機にも描かれていて親しみも抜群です。さっそく台湾の担当者に送ったら「中国語で家族は〝家庭〟と訳されるが、〝家族〟のほうがより広い親族の意味になる。どうする?」と言われて、この展示の成功を確信しました。計画はそのまま直訳で〝設計〟と訳しました。これでも日本語でも意味は通じるでしょう。
しかもギャラリーはルーフバルコニーで、半分室内・半分野外という状況でした。濡れていなければ家族とは言えないでしょう。

完全犯罪
2016
BARRACK
那覇,日本

私たちは生き延びる必要がある。だから初めての個展は沖縄でやることにした。人間には思ったより広い土地が必要で、それを用意するのは困難だった。踊れない人間はいないんだから、生きているものよ集まれ、という気持ちです。そして地味で退屈で、平凡な展示をすることに決めました。今までのようにネガティブな自分ではいられない、きっとポジティブな原動力から展示をすることが可能か? これはトライアスロンです。いいダンスが踊れればいい写真がとれるんです。きっと。生き延びるだけで、愛するだけで犯罪になってしまうのは嫌だから。だから人を騙しましょう。未来の人は本当に騙されやすいんです。そうでなきゃ、やっていられない。

イケイケハッピーハッピー写真ニューイヤー
2012
TURNER GALLERY
東京,日本

初めての展示はグループ展だった。というのは示唆的だと思う。考えれば考えるほど私は写真が嫌いで、写真的なものが好きだった。そして写真的なものをするには友人が必要だと考えた。そして友達を作るには「誘う」という行為が必要なことを私は発明した。インターネットで才気ある若者を9人集めた。そしてメールを送り、会ったこともないのに展示に誘った。これで舞台設定は完了。あとはエッセンスのように「ストリートカルチャー」を入れたかったからタギングの手法や作法をデザインに取り入れた。ティザーサイトには歴史上の写真を毎日アップして、右下にロゴをはめ込んだ。私は写真という文化で救われたと思ったから、恩返しがこれでできると思った。そして、産まれろムーブメントよと祈った。町中に貼った展示のステッカーは1年で色あせて真っ白になった。